ーーーある日、兄は幼い妹に「ぼうけんかのまち」をめざそうと言い、ぼうしと1冊の本を手に旅立ちます。
でもそれは、戦火から逃れるため、難民となって逃げるということでした。ーーー
「想像力」が生きることの原動力になる。この絵本を読んでその事実に気がつきました。
うれしい事、楽しい事に想像力を使うのは幸せですが、
今日一日をなんとか生き延びるために想像力を使うなんて、こんな悲しいことはありません。
でも、世界には今もこの兄妹たちのような境遇にあって、
想像力を駆使してなんとか生き延びようとしている子供たちがいる。
その現実を目の前に突き付けられた気がしました。
子どもたちが悲しいことに想像力を使うのではなく、幸せなことに想像力を使える日が来るように、
私たちはどうすればいいか、我々の想像力が試されていると感じました。