たくさんの児童書に触れる機会が増え、毎日いろんな本との出会いがありますが、
ここ数年ひそかに推している絵本があります。
それがこの「まめまめくん」です。
「まめまめくん」というひびきにクスッとして、絵本にしては小さめの本の表紙で、
マッチ箱の中で眠るまめまめくんに目を惹かれたのが最初でした。
まめつぶのように小さいからまめまめくん。
シンプルでイイ。
好奇心旺盛で、元気いっぱいに成長していくこども時代。
学校という集団の中で、まわりのみんなと違うことに気づいて悩みとまどう姿は、
きっと誰でも覚えのあるものだと思います。
まめまめくんも同じ。
自分には何ができるのか、何がしたいのか。
考えて、悩んで、前に進んでいく様子が描かれていきます。
淡い色使いで緻密なタッチの絵が、全体を通して柔らかな印象をあたえてくれます。
春になると新しい一歩を踏み出す誰かに届けと念を込めて他の絵本とともに並べています。
小さなお子さんはもちろん、ちょっと疲れて立ち止まってしまいがちなオトナの皆さま、
まめまめくんの小さな手でそっと背中を押してもらいませんか?
かなりのレアキャラかもしれないけれど、もしもどこかで「まめまめくん」をみつけたら、
大人になった彼がなんの仕事をしているのか、のぞいてみてください!