静岡市出身の作家さんによる「いちご」への愛情がこもった絵本が発売されました。
庭に埋めたいちごが花を咲かせて、その蜜を吸ったちょうちょが「いちごちょうちょ」になり、
海に飛んで行ったいちごちょうちょを食べた魚が「いちごさかな」になって、
その魚を食べたくじらが「いちごくじら」に…
いろいろないきものが「いちご」になって繋がっていきます。
ナンセンスなお話しですが、読んでいるこちらまで「いちご」に満たされていくような
気持ちになる不思議な魅力のある絵本です。
色使いはシンプルですが、いちご色の、赤と緑のグラデーションがまさに、
いちごの優しい色そのもので、作者のいちごへの愛着を感じました。
作者の鬼頭さんは静岡市のご出身とのことで、
このいちごは久能のいちごなのかな、と勝手に親近感も湧きました。
いちご好きなお子様と読んでほしい絵本です。