
20世紀のはじめに、世界の首都を作ろうと計画した芸術家がいました。
世界中の芸術、叡智を集めて、新しい発見が世界中に発信される都市。
人が集まり自然発生的に成立した都市ではなく、区画、施設を定めた完全な計画都市。
自らの理想に妄執する芸術家の人生を追いかけているのですが、ノンフィクションとは思えないほどの物語です。
政治や国家、戦争などの大きなうねりのすぐ横で、時には巻き込まれながら、それでも自分の理念は揺らがずに、求め続けました。
100年経った21世紀に、この都市は地球上に存在しません。
プロジェクトとして発表したときには、世界中の賞賛を得たものが、どうなってしまったのか。
本書で、お確かめください。