
山神である犬は拾った人間を群れで育てることにした。
山犬たちにとって人間は弱く臭く醜い。
爪も牙もなければ美しい毛並みもなく、不気味な長い手足と醜くはげた肉体だけ。
そんな世界で生きていく事になった人間ノジは山神の家族として育てられ、
一部理解を得られない兄弟もいたが山神である母の庇護のもとしあわせに暮らしていた。
山神である母が死んでしまうまでは。
せんせいのあとがきを拝読して
これは世界の縮図となるおはなしだと思いました。
主人公たちの選択する未来を見届けてほしいです。
そして自分のこととして考える一歩になれば!
そしておはなしは勿論なのですが、そこに描かれる犬たちが
愛嬌爆発しているうえにもふふわもふふわもふふわです。
成犬たちはカッコヨク、モブ犬(名前のない犬たち)も愛嬌あふれて、
とにかく一コマ一コマに見逃せない犬たちの魅力があふれてますので、犬好きは必読です。
悶絶悶絶。
ちなみに
前作ライカの星では
主人公のライカ犬が
地球(旧ソ連)に住む人間に復讐をするお話でした。
復讐は果たされたのでしょうか?
結末は復讐よりも大切なことを訴えるものでした。
こちらは今出版社品切れ中ですが、
KADAKAWAさん是非再販を!
やっぱり吉田先生大好きです。