大学を目指す学生の生活や勉強、人間関係などの悩み、不満、憤り、嘆き、などが書かれた作品。
明日から計画的に勉強をするぞと決めても、気持ちが乗らず、勉強が捗らないなど、学生のみなさんでしたら より伝わってくる作品だと思います。
作品の一節に、
代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、
大間違いだ。
日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。
覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。
その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。これが貴いのだ。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!
という箇所があります。
私は この一節に 心を打たれました。
できれば学生の時に出合いたかった作品です。