本をおすすめする際、あまり「泣けます!」などと言うのは好きではない。
しかし、「ミッドナイト・バス」は、出社時のバスの車中で読了したのだが、ハンカチを取り出して涙を拭う程涙がこぼれてしまった。
なんて優しい小説なのだろうか。
家族への想いに胸が詰まる。
家族を大切に思うこと、家族のために必至に働くこと、家族の幸せをいつでも願っていること。
家の大黒柱としていつでも家族を守っているつもりだったけど、「ミッドナイト・バス」を読んで気付かされた。
そう、そこに家族がいることで、本当は守られていたんだと。そして、その事実・記憶ひとつでこれからも生きていけるのだと。
「お父さんの幸せは、僕らの幸せだ」
うん、わかるなぁ。
こんな大きな愛に包まれた家族小説が読みたかった。
本当に良い家族小説。
伊吹先生。これからも、ずっと応援します。
『ミッドナイト・バス』映画も2018年1月より公開するようですね。
残念ながら、静岡では今のところ上映しないようですが・・・。