にぎったその手を離さない。
恋ではない、これほどまでに切実な「好き」を描いた物語を僕は知らない。
胸を締め付けるような切なさや息苦しさに襲われながら、読みすすめた先に見える一筋の光に救われた。
この二人のかたちをなんと呼べばいいのだろうか。
こんな物語、読んだことない。
すごくいい。
本当にすごく良い。
心に残る大切な小説が、1冊増えました。
読後の放心から覚めたとき、真っ先に思ったのことは、この作品を埋もれさせてはいけない、だった。
読者としてこれほど満足したのだから、次は書店人として報いなければ・・・。