意識的にこのスタッフレコメンドでは小説をあげるようにしている。
月間の本の読むペースが以前に比べると落ちてしまい、ここのところ月に10冊程度の読書量になってしまった。その半分がノンフィクション、3割程度が小説で、残りがビジネス書。以前は月に15~20冊程度読んでおりその殆どが小説だった。特別小説への情熱を失ったわけではない。読みたい本と時間のバランスで自然にそうなったのだ。そんな中、小説以外でかつてこれほどまでに付箋を貼りメモを書き込んだ本はなかった。
それが今回オススメする「ひとりの妄想で未来は変わる」だ。
佐宗邦威さんの前作「直感と理論を学ぶ思考法」はとてつもなく面白かったが、今回もすごい。
出版社営業のご担当者様に当社のイノベーションプランを熱く語ったところ、後日この「ひとりの妄想で未来は変わる」が送られてきた。現在社内でそのイノベーションプランの妄想をひとりで語り、風呂敷を広げまくっている身としてはこれほど心強く勉強になる本はない。
・最大のリソースは”ひと”であること
・最初に必要なのは組織ではなく仲間であること
・妄想やアイデアは日常のいろいろな人に話すことで、新しい視点を得たり、人を紹介してもらったりして一気にスピードがあがること
・多用な人が交わりやすいオープンイノベーションが大切なこと
・創発が生まれる土壌に必要なのは、偏愛ともいえる趣味を引き出し共有すること
・自分たちの創造的な破壊をしていくために、定期的に外の力を入れてアップデートする必要性があること
・過度に現実的な言葉や案件に翻訳する忖度を行うことで、その尖りがとれないように気をつけること
などなど。
いろいろな言葉が刺さりまくる。
今後私は何度も何度もこの本を開き、付箋を貼った箇所を読み返し、書き込んだメモに更に書き足すことだろう。
もうすぐ、谷島屋は創業150年を迎えます。
老舗として、価値を守り継承していく、その大切さを踏まえつつ、これからの未来に向けて
”変わらないために、変わる”
この本は、大いにその助けとなるのだ。
日経BP社、Kさん。
素晴らしい本をありがとう。。