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『“よむ”お酒』 パリッコ スズキナオ (イースト・プレス)

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『“よむ”お酒』 パリッコ スズキナオ (イースト・プレス)

バイヤー:永山のおすすめ



お酒、皆さんはどのくらい飲んでいるだろう?
私はここ最近めっきり飲む回数も減り、自宅でビールかハイボールをたまに飲むのが関の山なのだが、「お酒の本」というのはなぜだかいつでも気になってしまう。

この本は人気酒場ライター2名による酒飲みユニット「酒の穴」が、酒はもちろん、つまみ、飲み屋、飲み方、失敗……酒についてのあらゆるものごとについて、考えたこと、感じたことをアレコレと書き連ねている。
よくもまあ「酒」だけでここまでいろいろと考えられるものだと思うし、正直そこまでするかと思わないでもない部分もある反面、それだけ「酒」の沼が深いのだということをあらためて感じることもできる。
ただ飲むだけなのにここまで考える?そんなところにこだわる?とか思いつつ、意外と誰しも、人にあえて言うでもないような小さなこだわり、心の動きを持っているんだよなあ、と、自分自身が飲み食いするときの脳内を思い浮かべて実感したりもする。
お酒は楽しく、ときにまじめに考えつつ、夏の夜にひんやりして気持ちよさそうなアスファルトに寝転んで目が覚めたら朝、というような酔い方はしないように、適度に嗜んでいきたいものだ。