目を引く黄色の表紙に黒で「むれ」の文字。よくよく見るとありで書かれた「むれ」。
ページに登場するむれの中にはいっぴきだけ仲間はずれがいる。シンプルなさがし
絵本と思いきやそのいっぴきがなんだかとても魅力的。違うのってちょっとかっこいい
かもしれない。同じもいいんだけれど変わってるのっておもしろいなと、そして
うらやましかったり。最後の方はストーリー性が感じられる。「ありのむれ」から
違う方へ進んだいっぴきのあり。違う「ありのむれ」と出会うシーンには心が
スッと軽くなる感じがする。人と違うのって大人だってこわかったりするけれど
「ありのまま」の自分でいいんだなと思わせてくれる絵本だと思う。