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『とうさんまいご』 五味太郎 (偕成社)

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バイヤー(児童書)

『とうさんまいご』 五味太郎 (偕成社)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



自宅の本の整理をしていたところ、子供の頃に何回も読んだこの絵本を手に取った時、あることに気づきました。
そういえば、最近この絵本を見ることが多いな・・・。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、しばらく自分の店舗から離れてしまっていた仕事が続いていたこともあり、この絵本が4月からのおすすめ絵本になっていたことを思い出しました。
この偕成社の五味太郎さんのしかけ絵本シリーズは私の通っていた幼稚園にも小学校にもあって、しかけの答えは知っているはずなのに何度も何度も読んでしまうという絵本で、以前、私のHPおすすめ絵本でも同じシリーズの絵本を紹介しているくらい大好きな絵本シリーズです。
きっと、ページをめくり、しかけの答えがわかったときの心地良さが大人になった今でも好きなんだと思います。
お話は、デパートで一緒にいたはずのお父さんを見失ってしまった男の子が、「迷子の父さん」を探すお話です。
父さんの洋服や帽子、ネクタイなどの特徴から何度もそれらしき人を見つけますが、近づいてみると(絵本を読んでる方は、ページをめくってみると)全くの別人!
同じだと思っていたのにページをめくると違うように見せるこのしかけを見て、「この絵本を作った人はすごい人なんだ!」と感動し、五味太郎さんは私が生まれてはじめて絵本を作った人に注目した作家さんだと思います。
子供のころに受けた大きな感動は今でも残っていますので、売り場で陳列するときも五味太郎さんの絵本ははずせません。
今回は偕成社さんの企画のおかげもあり、いくつかの谷島屋でもこの絵本をご紹介しています。
おそらく知っている方は多いかと思いますが、知っていても何度読んでも楽しめる絵本ですので、ぜひまた手に取ってご覧いただきたいです。