夜中に突然起こるこむら返りに悩まされている方は、多いのではないでしょうか。
本書によると、一般健常人の16%以上(50歳以上なら、ほぼ全員とのこと。すなわち、年齢を重ねるほど、発生頻度が高くなる)が経験しているそうですが、
あの激痛の辛さ、苦しさは、経験した人でなければ分からないでしょう。
痛みが治まったあとにも不快感や疲労感が残ることもあるこむら返りですが、その対処法と予防法を分かり易く解説したのが、本書です。
タイトルだけを見ると食事法に特化した本だと思われるかもしれませんが、決してそんなことはなく、こむら返りが消える体操から生活習慣まで掲載されているので、とても重宝する一冊だと思います。
著者の市橋研一さんは整形外科医で、ご自身も、こむら返りが頻繁に起こっていた時期があったとお書きになっています。
自らの経験のうえでの著書だというのが、私が本書をお薦めする一番の動機です。
こむら返りは様々な病気(糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞など)のサインであることも往々にしてあり得ます。
なので、決して安易に考えず、もしこむら返りが続くようなら、しっかり原因を探ることが大切です。
本書を、そのためのホームドクターとしてぜひお役立てください。