現在、当店では「廃墟・異界フェア」という名前で、世界中の廃墟や絶景、若しくは不思議な空間を
テーマにした芸術書コーナーを展開しております。
同フェアの数ある書籍の中で、私の一番のお気に入りなのが本書です。
表紙の廃城は、アイルランドのロック・オブ・カシェルという、昔の王の居城跡です。
現存する、若しくは復元して綺麗な城等よりも、こうした朽ち果てた城や教会跡の方にロマンや幻想を
抱いてしまうのは、私だけではないと思います。
かつて人が住んでいたり、使用されたりしていた頃の人の思いや歴史が、こうした廃墟には刻み込まれて
いるような気がして、そうした頃を想像しながら本書をめくっているだけでも、歴史好きな私には幸せな
時間なのです。