オススメの本を紹介するときは、まずあらすじを説明する。
それがセオリーかもしれませんが、無責任ながらしません!?
この本にはとっては、あまり意味を持たないと思うので・・・。
今回紹介するのは、読んでいてひたすら「?」となる作品が表題作の、『砂漠のダンス』です。
まず冒頭のシーン、『「タカハシさん」と呼べばそれはほぼわたしだ、しかしわたしはタカハシではない。』読み始めてすぐ「?」
その後も、場所はコロコロ変わるし、「わたし」は子どもの頃の「わたし」になったり、見覚えのない男にもなるし、さらには犬にもなる。
もう頭の中はクエスチョンマークだらけ。
ただ、作者独自の文章のリズムにひたすらおどらされるのが気持ち良い。
笑った!泣いた!という小説はたくさんあるけれど、読んでいて気持ち良い、と思う小説は今まで中々出会えませんでした。
多くのベストセラーのような、納得のいく読後感ではありませんが、帯に書いている「Don’t think feel!」がこの小説のすべてだと思います。
今までにない読書体験がきっと味わえると思います。
ぜひ手にとってみてください。