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『のいちごつみ』 さとうわきこ  (福音館書店)

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バイヤー(児童書)

『のいちごつみ』 さとうわきこ  (福音館書店)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



絵本や文具雑貨、スーパーマーケットや飲食店のデザートなど、
身の周りに「いちご」をたくさん目にする季節になりました。
そして、人気シリーズのばばばあちゃんの新しい絵本もピンク色の「のいちごつみ」のお話です。

私事ですが、「いちご」と「ばあちゃん」には特別な想い出があります。
私の親族では父方の祖母は「おばあちゃん」、母方の祖母は「ばあちゃん」と呼んでいたのですが、
その「ばあちゃん」に当たる祖母がよく、いちごジャムを手作りしてくれていたのです。
私はばあちゃんの手作りの甘いいちごジャムが大好きでした。
ただでさえ豪快で潔い性格のばばばあちゃんの痛快なお話を読むと私はいつもばあちゃんを想い出すのに、
最新刊のお話には「いちご」が出てくるし、私自身も幼い頃に野いちごをつまんで食べていたこともあり、
とっても想い出深い絵本に出会ってしまったなと思いました。
お話もばばばあちゃんの性格がよく表されていて、子どもたちが楽しく読めるお話になっています。

私個人の願望を言わせていただけるのであれば、いちごジャムづくりのお話も欲しかったなぁと思っていたら、
なんとちゃんと裏表紙でいちごジャムができていて、みんなで仲良く美味しそうに食べていました。
よかった!!