防衛省付属のシンクタンク・防衛研究所。
政府・自衛隊のために安全保障に関する政策研究を行う機関です。
テレビ等でのウクライナ情勢の解説に、この防衛研究所の研究者が出演することがありますので、ご存知の方も多いと思います。
本書は、同研究所に所属する研究者5名が、それぞれの専門分野について1章ずつ担当し、最後に座談会という形で今回のロシア
によるウクライナ侵攻によって世界諸地域及び日本が受けるであろう、今後の行く末について論じています。
第二次世界大戦後の国際秩序を根幹から揺るがす事態である、ウクライナ戦争。
現在進行形の事象であるため、本質を理解することは難しいですが、日本を代表するシンクタンクの俊英が読み解く視点を、
多くの人に分かりやすく知ってもらうのに不可欠な良書だと思います。