自分の家の本棚からまだ紹介していないこの絵本を見つけました。
これまでも私のおすすめ絵本で何度か登場している五味太郎さんの昔の絵本です。
湖の上から、渡り鳥が「くじらだぁ!」とさけびます。
漁師たちはみんなでひっしになってくじらを探しますが、どこにも見当たりません。
それもそのはず、実はくじらの正体は・・・。というお話。
自分たちが目にしたものしか信じない大人たちとは違い、
渡り鳥に空からくじらの姿を見せてもらったのは女の子。
この結末を知っているはずなのに、ページいっぱいに広がる大きなくじらにを見た瞬間、
私は毎回感動を覚えます。
今の私はくじらに気が付かない大人たちのような人間になってしまったのではないかと
落ち込むときが多々あります。
周りが見えるようになると、妥協を選択することが多くなってしまう今の自分が置かれたこの現状に、
子供心を刺激する絵本を読むと、自分を軌道修正してくれるような感じがしています。
今よりももっと1冊の本と向き合う仕事ができるように何とか前向きに考えていきたいと思う毎日です。