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『GLITCHグリッチ』 シマ・シンヤ  (KADOKAWA)

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バイヤー(コミック)

『GLITCHグリッチ』 シマ・シンヤ  (KADOKAWA)

コミックバイヤー:阿部のおすすめ

 

30年前にできた町、できたころから不思議な事が起こっていた。
この新しい街に引っ越してきた母と兄妹の3人家族。
兄と妹は早々に体験したことのない不思議に遭遇する。

記憶を無くして町に来た見た目のかわった人々、入れ替わるように消える住人。
あちこちに出没する生き物の形をした大きな影?(しかしそれは少数のひとにしか見えていない。)
そして異世界から来た生き物まで。
自分たちの知っていた世界とは少し違った世界。
そこに住む多くの人は自分とは違う他者を排するのではなく、受け入れている。
そしてやはり受け入れられない人たちもいる。
そんな中,生き物の形をした大きな影が頻繁に出没しはじめた。
兄と妹、そして妹の友達でつくったグループでこの街の謎を解き明かそうと調査を開始する!


画は日本のマンガよりはバンドデシネに近い作風で、とてもスタイリッシュで洗練されています。
そしてなにより偏見なく生活する子供や大人の方が多いことにホッとするお話です。
このお話は不用意に人を傷つけるようなことは無い、安心できる世界です。
キャラクターの日々の想いや葛藤もとても繊細に表現されていて共感するとおもいます。
ストーリーも子供たちの冒険ものの要素があり、SF設定の上に、謎が謎を呼んでいる展開も見逃せない。
町で戦うこどもたちで名作「電脳コイル」を、そこまで物騒ではないけど異世界、子供つながりでドラマ「ストレンジャーシングス」を思い出したりしました。

これからどんなふうに謎が解き明かされていくのか、まだまだたくさんの出会いがあるのかとても楽しみです。
1、2巻同時発売。
気になった方は是非!