アラスカの美しく厳しい自然と動物達を写真に取り続けた星野道夫さん。
アラスカの素晴らしさや出会った人々と豊かな交流があったことが静かな文章から感じられ、読んでいる自分の心が温かくなります。
都市で不自由することなく暮らしている私は、普段自然の世界に飛び込もうと思うこともなく日常を過ごしています。
「時間」という1篇を読むと、何か特別な自然体験をしてもしていなくても、一人一人がそれぞれの心に残る自然とつながる感覚を、ふとしたきっかけに思い出す、ということを再認識する。
私の都市暮らしの日常も、実は自然と大きな関わりを持っている。
そんな大切にしたい事を、そっと心にしまうことができた気がします。