
『明日、宇宙人が地球を攻めてくる事がわかった時、世界中の株を買い占めたいと思った』
宇宙を舞台にした映画や小説が好きだ。
「宇宙戦争」や「スター・ウォーズ」、「インディペンデンス・ディ」どれもこれも名作だ。
名作の条件はなにか?と問われたら迷わず、
「登場人物一人一人が背負っているストーリーが魅力的かどうか」と答えるだろう。
ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーが親子だとわかった時の衝撃は、
あの当時劇場に足を運んだ人たち全員誰もが忘れられない経験だったに違いない。
ストーリー、そう投資こそまさに魅力的なストーリーそのものだった!
そこに自分自身が納得できる魅力的なストーリーがあるのか・ないのか。
それこそが著者の投資術の中核だったと思う。
正直、様々な株価の数値や理論の章はほぼ理解不能だったが、
有名企業や社長さんたちとのエピソードや著者のコメントは抜群に面白く、
それだけでも十分楽しめる。
中盤に登場する「小惑星が・・・」のくだりといい、
投資に興味がない読者を引き込む文章テクニックも兼ね備える表現力は素晴らしいの一言。
本書を読み終わった時、大勢の人が投資に対して新たな視点が芽生えるハズだ。
それは、「よし。レイア姫の救出に成功。反乱軍の株を買えるだけ買いまくれ」みたいな(笑)。
投資に興味がない人にこそ読んで欲しい傑作です。