バイトをやっても失敗ばかりですぐやめる。勉強もやる気がない。
そんなヤンキー高校生の小林のクラスに転校生、宇野がやってくる。
宇野はたくさんのことを同時に行ったり臨機応変に行動することが出来ない。
知らない人がたくさんいるところが苦手。だから普通の人が出来る事を失敗したり
迷ったりしてしまう。
だから何でもノートにメモをする。
宇野にとって社会で生きることは宇宙空間に放り出されたのと同じことであり、
メモをしたノートは「宇宙を歩く」ためのテザー(命綱)なのでした。
小林はそんな宇野のことを素直に「すごい」と感じ、自分も変わろうと努力をする。
タイトルだけ見ると「宇宙飛行士を目指して頑張る」みたいな印象を受けるが、
宇野が宇宙好きということを絡め、生きづらい世の中を歩いていくための話。
小林もだんだんと努力ではなく自然にいろいろ考えはじめている感じもいい。
熱くない男の友情のお話です。