
怪奇小説のような不気味さと、本格ミステリの謎解きが一度に楽しめる一冊です。
赤後家の殺人 は、「入ると死ぬ」と噂される不吉な部屋を舞台に物語が展開します。古びた屋敷や不穏な伝説など、いかにもジョン・ディクスン・カー(本作はカーター・ディクスン名義)らしい怪しい雰囲気がたっぷりで、読み始めると一気にその世界に引き込まれます。
とはいえ、ただ怖いだけではありません。次々と起こる不可解な出来事に頭を悩ませながらも、最後にはしっかりと論理的な解決が待っています。怪奇と推理、その両方の魅力を味わえるのが本作の大きな魅力です。
少し昔の作品ですが、今読んでも十分面白い一冊。ミステリ好きはもちろん、「たまには古典も読んでみようかな」という方にもおすすめです。読み終えた後には、あの不気味な“死の部屋”がきっと忘れられなくなるはずです。
