
オードリー・若林正恭さん初の小説。第175回直木賞の候補にノミネート。
お世辞にも強豪とはいえない高校でアメフト部に所属する中村昴:通称「アリ」が主人公。
全5章をアメフトらしく4つのQ(クウォーター)+オーバータイムで章分けさている。
第1Q。負ければ引退の春季大会、強豪校「遼西学園」と対戦でも簡単に負けるつもりはない。
偵察をし、チームの戦術担当「河瀬」が考えたスペシャルプレーで打倒遼西をめざす。
試合前の本気で勝ちをめざす「アリ」達にワクワクし、ジャイアントキリングに期待が高まる。
第2Q。引退した「アリ」は何となく良くない連中とつるむようになるが、次第に違和感を覚え始める。
あれだけアメフトに情熱をかけていたアリがどこへ行ってしまうのか不安になりながら読み進めるのだが…。
第3Qからは一気読みしてしまった。
物理的にも精神的にもぶつかりあう「アリ」を応援しながらページをめくっていく。
読後に晴れ晴れとした満足感。
