「なぜ にんげんは、なにかをうつくしいとおもうんだろう?」の一文からはじまる谷川俊太郎さんの詩と、
川島小鳥さんの写真で構成された絵本です。
1985年に刊行された絵本が再構成され復刊しました。
この詩は教科書にも掲載されていることからご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
私はこの絵本で初めてこの詩に触れました。
詩の中で谷川さんが問うてくる「美しさ」について、自分はどう感じているのか、
考えながらゆっくりページをめくりました。
中でも「うつくしいもの、それはなにも とくべつなものじゃない。(中略)
わたしたちは きづかずに、 いろんな うつくしいものにとりかこまれて くらしてる」
という一節にドキリとしました。
忙しかったり元気がない時は自分のまわりが全くみえなくなる。
日常の中にある「美しさ」に気付く心の余地がなくなっている今の自分のことを
指摘されたような気持ちになりました。
川島小鳥さんの写真も、何気ない日常の中で感じた人物や風景の「美しさ」を切り取ったものです。
その写真をみていると、気が付いていないだけで、私の周りにも美しいものが溢れていると思えてきます。
そう感じるだけで、なんだかうれしくなって、大げさですが、
これからの人生がものすごく楽しくなる予感がしてきます。
小さいお子様には内容を理解するにはまだ難しいかもしれません。
でもいつかこの絵本に出会って、お子様ひとりひとりの「美しさ」を見つけて、大事にしていく、
そのきっかけとなって欲しいと感じました。

