
新NISAをきっかけに株式投資を始めた方の中には、
「投資とは、順調に資産が増えていくものだ」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ここ数年の株式市場が、特に新NISA制度が始まった2024年以降、
「稀に見る好調な相場」であったことは間違いありません。
2025年4月には、いわゆる「トランプショック」による大きな下落もありました。
ただし、これは過去の金融危機と比較すれば、いわゆる「暴落」と呼ぶほどのものではありません。
しかし、今後長期にわたって資産運用を続けるのであれば、
いずれ2000年代の「ITバブル崩壊」や「リーマンショック」に比肩するような、
「大暴落」が起こることをあらかじめ想定しておく必要があると思います。
大暴落は、いつ起こるのか誰にもわかりません。
だからこそ「いつか必ず大暴落は起こる」という前提で投資を続け、
その時に備えておくことが大切なのではないでしょうか。
ではもし明日、大暴落が起こったとしても冷静に対応する準備はできているでしょうか。
本書はその修羅場を文字通り「身銭を切って」潜り抜けてきた著者が、
どれほどの恐怖を感じ、どうやって資産が半減する中で踏みとどまったかが生々しく描かれています。
個人では抗えない市場の波に飲まれそうになる人間味あふれる葛藤があるからこそ、
経験に裏打ちされたその言葉に圧倒的な説得力があります。
また本書で推奨される投資手法そのものはシンプルだからこそ、
それを「長期間続けることの難しさと価値」を深く理解できる名著です。
提示される詳細なデータもその理解を後押ししてくれるでしょう。
これから資産形成を始める方も、すでに投資をしていて個別株の上げ下げに疲れ果てた方も、
投資に対する「メンタル」の重要性を感じ始めた方も、ぜひ手に取ってみてほしいと思います。
