
「ネットフリックスでドラマ化希望」たぶん絶賛されます。
個人的感想と前置きしますが、現代海外翻訳クライムミステリーの中でどうしても外せない2作品があります。
ひとつは一人の刑事をメインに据え、
驚きのトリック・犯人との論戦・意外な結末で魅了した『13.67』(文春)陳浩基。
そしてもうひとつは罪を犯した人たちの心にもう一歩踏み込んだ傑作『犯罪』(東京創元)シーラッハ。
恐ろしいことにこの2作品のもっとも優れた部分を融合させ、
さらに未知の領域を開拓したと感じたのがこの作品『暗黒の瞬間』でした。
時折交える教訓に「ふむふむ」とうなずき、ユーモアには「まさに!」と膝を打つ事が度々あり、
読書中の充実感を十分堪能できました。
これも連作短編の性質を十二分に活かした小気味の良い切れ味満点の秀逸なプロットに依るところが大きい。
これはすごい。
そして犯罪者やその家族の心に踏み込む一歩はただの一歩ではなく、剣道のすり足ににてある意味容赦がない。
そこから明かされる事実や心情に法律的解釈を加え、
エンターテイメントを加味された本書は紛れもなく今年最高ランクの海外翻訳クライムミステリーでしょう。
まだまだミステリーは進化し続けていることを証明した本書ですが、
ぜひ第2弾を期待し、ぜひこれからも読みたい作家さんです。
メディア化作品時に主人公のエーファ役には
①メリル・ストリープ (年齢的に無理かも?人物像にピッタリのような気がします。)
②ニコール・キッドマン (年齢的にはピッタリ、気品がある)
③ロザンムンド・パイク (個人的にはこの方を推したい)
④ダイアン・クルーガー (少し若いかも?でもドイツ人なので)
