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『しょぼい喫茶店の本』 池田達也 (百万年書房)

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『しょぼい喫茶店の本』 池田達也 (百万年書房)

営業本部:野尻のおすすめ

 

話題になっている『しょぼい喫茶店の本』を読んだ。
今までこの手の本をあまり読んだことはなかったが、あの北尾修一さんが立ち上げた出版社・百万年書房の本という入口から入ってみた。
私は音楽好きということもあり、北尾修一さんが太田出版でQuick Japanの編集長をしていたころの音楽特集が好きでよく読んでいたが、百万年書房を立ち上げてからの書籍はまだ1冊も読んでいなかった。


さて、『しょぼい喫茶店の本』。
等身大の文と飾らない内容にとても好感を持った。
正直中身についてはそれほど期待していたわけではなかったが、しょぼい喫茶店の立ち上げ前から立ち上げの経緯、そしてOPENしてからの紆余曲折に一体どうなってしまうのだろう、と気が付くとまだ行ったこともない「しょぼい喫茶店」のイチファンとしてのめり込んでいた。

ネガティブな思考からは何も生まれないと思って、常になんでもポジティブに考えるクセがもう長い年月根付いている自分にとって、素直にネガティブな思考を吐露する著者がその思考を経てしっかりとゆっくりと自分の方法で前に進んでいく様がとても印象に残った。
当たり前だが、人ぞれぞれに色々な生き方があっていい。そして仕事をしていく中では様々な制限があるが、芯の部分では自由でありたい。そう思った。

「死ぬ勇気がなくてよかったなー」というおりんさんの言葉と、「グルーヴはひとりじゃ生まれない」という著者親友の言葉が心に刺さった。
うん、なんかとてもいい本だなぁ。
これ。