「パパとママはいつも「はやくはやく」ってぼくにいう。
おじいちゃんとおばあちゃんはいつも「ゆっくりゆっくり」ってぼくにいう。
「ぼくはどうすればいいの?」と、わからなくなったぼくが自分で考えてみたお話です。
私は、この絵本を読んだとき、この「自分で考えてみたこと」が大事なんじゃないかと思いました。
「はやくはやく」って言ってくる人にも「ゆっくりゆっくり」って言ってくる人にもそれぞれ理由があり、
この絵本からも、置かれた状況によって考え方や感じ方が違うんだということがわかります。
そんな悩めるぼくにおじいちゃんは、こんな言葉をかけてくれました。
「はやくてもゆっくりでもかまわない。自分のリズムを見つけるんだよ」と。
生きていると目まぐるしくやってくる世の中からの「はやく」と「ゆっくり」の要求の波に飲まれることなく、
自分がどうしたいか?自分はどうするべきか?を常に判断していけるようになることが
目標なような気がしました。
最後に、ぼくはパパとママから「はやくはやく」と言われる前に行動できるようになっていました。
そして、「自分のリズムを見つけて、自分できめられるようになりたいな」と思うのです。
どっちがいいのかわからなかったことに向き合ってみたから前に進めることができたお話だと思いました。
上手に生きていくことはとても難しいことだけれど、
誰かが一歩前に進むきっかけになってくれればいいなと願いたくなる絵本だと思いました。
