バイヤー
『浅草ルンタッタ』 劇団ひとり (幻冬舎)
バイヤー:丸林のおすすめ
劇団ひとりさんの12年ぶりとなる書き下ろし小説が発売されました。
芸人だけではなく、俳優、映画監督と多彩な才能を遺憾なく発揮しています。
そして作家としての才能も持ち合わせているなんて凄いです。
今作はひとりさんが「浅草オペラ」から刺激を受け書き上げた作品です。
事情を抱えた女たちが集う、明治から大正の浅草を舞台に、喜びも悲しみも運命に翻弄されながら懸命に生きる物語を一気読みでした。
ひとりさんの文章はリアルにその場にいるような感覚にさせられます。
歌も匂いも感じさせる「浅草」をぜひ満喫してください。
前作の「陰日向に咲く」「青天の霹靂」とは違う作品をぜひお楽しみください。