最近、ニュースで「北海道の市街地にヒグマ出現」や、人や家畜が襲われる等といった見出しを見ることが
非常に多くなりました。
ヒグマが増えた結果、山中のエサが足りずに人里に降りてくる、人間を恐れない個体が増えた等々、様々な
理由が報じられていますが、何といってもヒグマは猛獣です。
本書は、北海道への開拓が進んでいった明治から現代までの、ヒグマによる人間の食害事件の記録です。
全てが当時の新聞等で報じられた実際の事件で、どんな惨状だったのかの詳細を読んでいると、
背筋が凍りました。
安易に野性動物の生活圏に入ってしまうことの危険性への警鐘となる一冊です。