
本書を手に取った経緯は二つ。
一つは著者のウィトゲンシュタイン氏の書籍を見つけては買っていること。
もう一つの理由は、私がしばしば黒色だと思っていたものをよくよく見れば
紺色だったということが多いからである。
間違いなく自分のせいではあるのだが。
どうして間違えてしまうのだろうと、色に関する図鑑や、
科学的な本を時折収集し、いつか解決に至ればなと読み続けている。
科学的なスペクトルの言及ではなく、色とは何かと人間の認識する行為によって思案し、考察していく一冊。
断章をまとめたものなので文章の区切りが細かく、論理の展開も読みやすいものになっている。
白の特殊性。透明と不透明さ。原色やその濃淡。色の輝き。色盲について。
わたしたちが表現によって色を知覚していることがよく分かる、面白い一冊に出会った
