平穏な景色に潜む悪意。
のどかで平和に見える山村にも都会と同じく複雑な人間関係や事情があり、
それに翻弄される人たちがいる。
人が集まるところに様々な軋轢が生まれるのは田舎も都会もさしたる違いはない------文中より
ミステリ作家の三馬太郎は、東京から亡き父の故郷ハヤブサ地区に移り住み、消防団に入団することになる。
連続放火・太陽光発電・新興宗教、3つのピースが入り乱れる中で、見え隠れする一人一人の生い立ち。
犯人を追い求め、太郎が謎を解き明かしていく。登場人物が生き生きと描かれ目の当たりにしているようで、
いつのまにかハヤブサ地区の住人になって読んでいました。
真実がどこにあるのか、ハラハラドキドキしながら一気読みしました。