
アポロ11号打上げ取材に渡米することになった作者(北杜夫氏)。
ロケットの取材では百戦錬磨の新聞記者たちには敵わない事に気づき、取材以外で何かできないか考える。
そこで、乞食をして外貨を稼ごうと画策する。
ただの乞食ではつまらないので「月から来た高貴な生まれの乞食」とし、服装も乞食らしからぬ和服に草履、
白足袋を用意するのだが、これが思いのほかの出費となり・・・
70年代当時の日本や米国の生活様式やNASAの様子がわかるだけでなく、
作者の政治に対する批判や意見が面白おかしく表現されている作品です。