昭和初期、翻訳家の令子先生のもとにやってきた14歳の女中、野中ハナ。
若くても真面目でしっかり者のハナちゃんは言わずもがな立派な女中さんで、
炊事家事をこなす姿がとても凛々しくて格好良いのです。
着物を仕立てるシーンが素敵すぎて、何度も読み返してしまいます。
昔は多くの女性が自分で着物を仕立てられるように裁縫を習っていたと知り、
なんか勝手に申し訳ない気持ちになったりしました‥‥。(いろいろ出来無さすぎて)
お話の合間の昭和豆コラムも、当時の生活が詳しく解説されていてこれまた楽しい。
ハナちゃんと優しい令子先生の生活は、
今の時代より不便な事もたくさんあったとは思うけれど、
本当にあったかくて愛おしい。
感情が表に出にくいハナちゃんの、びっくりしたまんまるの瞳や、
先生を想ってお料理する姿に癒されます。
ずーっと続いてほしい。
一話目の出会いの場面だけでも、
ハナちゃんファンになること間違いなしです!