本書帯にも「半導体は石油以上の戦略的資源」ともあるように、最近半導体を巡るニュースが話題となることが多くなりました。
特に、半導体を巡るアメリカと中国の動向が最近ではニュースになりますが、本書は特にこの両国の動きを追っている内容となっています。
ベトナム戦争や湾岸戦争等、戦争・軍事にも決定的に必要とされる半導体。
これだけ重要な戦略物資となると当然大国間の競争や思惑が絡み、熾烈な争いとなることは当然だと思います。
各国が半導体を戦略物資とした国家戦略を遂行している中、果たして日本はどうなのか？と一抹の不安も感じました。
現在迄の国際政治の動きと絡め、半導体を巡る大国の動向を著した良質なノンフィクションです。
