最近は落ち着いているが、
一時期毎日のように「熊出没」を告げる同報無線が鳴り響いていた。
帰宅するスタッフに「熊に気を付けてください」などという
冗談とも受け取れるような注意をしたが、実は冗談のようで冗談ではなかった。
なぜなら本書「羆嵐」読んでいたからだ。
1915年（大正4年）に起きた国内最大級の獣害事件と言われる
「三毛別羆事件」（死者7人、負傷者3人）を元にした小説で、そのド迫力は折り紙付き、
ちょっとした怖いもの見たさで手を出して度肝を抜かれた。
自分が読んだのはもう十年ほど前になるが、どうも今でもその時のトゲは抜けていない。
だからお薦めはしない。
ただ「凄い」物語である、とだけ伝えたい。