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『近現代音楽史概論B 邦楽ロック随想録』高橋弘希

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『近現代音楽史概論B 邦楽ロック随想録』高橋弘希

営業本部:野尻のおすすめ



芥川賞作家、高橋弘希さんの「近現代音楽史概論B」。
「はっぴいえんど」から始まる、まさに近現代の邦楽ロック史のポイントとなるアーティストたち30組について語った音楽エッセイ。

もともと高橋さんがロックバンドをやっていたこともあり、その音楽知識が存分に生かされた小説「音楽が鳴りやんだら」は僕のお気に入りの小説の一つ。この小説はなんちゃって音楽小説ではなく、音楽を本気でやっていた人にこそ書ける骨太な音楽小説、いや、ロック小説だった。

そんな高橋さんならではの感覚で論じているこの「近現代音楽史概論B」は読み応えもあり、笑いもありと面白い。「Number Girl」や「bloodthirsty butchers」「Port of Notes」など大好きなバンドもやユニットも出てきて嬉しかった。個人的にはあまり邦楽に弱いので、知らないことも多くとても興味深く読んだ。
こういう音楽本、もっと出てほしいな。